【平清盛】第20回感想と視聴率急落「前夜の決断」
「前夜の決断」
第20回の視聴率は、前回の14.7%より急落してしまって、11.8%でした。
最低視聴率の11.3%に次ぐ低い視聴率です。
視聴率、最近、持ち直しかけていたのに、残念です。
裏の「ロンドンオリンピックバレーボール世界最終予選兼アジア大陸予選大会」(13.1%)に食われてしまったかもしれません。
今回は、保元の乱の直前でした。
決戦当日までどちらにつくか、迷っていた人も多かったんですね。
清盛の弟の頼盛(西島隆弘)の代わりに、上皇方へついた忠正(豊原功補)、お気の毒で素敵だったです♪(^^)
今回の内容は、冒頭の説明と語りの説明の通りだったと思います。
<冒頭の説明>
「鳥羽法皇の死、それは国を二分する戦いの始まりでした。
次の最高権力者になるべく鳥羽法皇の子の後白河天皇と崇徳上皇、兄と弟が争います。
帝方か上皇方か、貴族、そして、武士も2つに分かれていくのです。
勝敗の行方は、朝廷の番犬と言われた武士の力にかかっていました。
どちらについて戦うのか、平氏、源氏一門の絆が揺さぶられます。
武士が世を動かす戦い。
清盛の棟梁としての力が試されようとしていました」
そして、冒頭の語りでは、
「これは時の帝、後白河帝と上皇、崇徳院というご兄弟の戦であり、信西入道と悪左府、頼長様という当代きっての2人の切れ者の戦でもあった」
政の実権を失った頼長が、崇徳上皇の元を訪れ、一緒に戦おうと誘いました。
そして、信西が操る後白河帝方と有力な武士の奪い合いになりました。
自分達が戦うわけではないので、強い武士を沢山集めた方が勝つわけです。
清盛は、すぐにはどちらにつくか決めませんでした。
清盛「こうして待たせて、戦の後の恩賞を吊り上げるのじゃ」と。
それに対して、頼盛は不安になりました。
清盛「ただ勝つだけでは駄目なのだ。
上って父上(忠盛)はあと一息という所まで上りながら、公卿になれなかった。
公卿になれぬでは政に関われぬ。
政に関わらねば、世を変える事はできぬのだ」
忠正は、おとなしく従いました。
なぜ従うのか、家定が聞きました。
忠正「兄上(忠盛)が生きておったら、あやつと同じ事をしたのではないかと思うてな」
でも、このドラマでは大事な史実を隠しています。
忠盛の同僚の藤原忠隆の妻・栄子は崇徳上皇の乳母であり、忠隆の子・隆教は忠盛の娘を妻に迎えています。
忠盛の妻・宗子(池禅尼)は崇徳上皇の子・重仁親王の乳母でした。(Wikiより)
それらの事から平氏は崇徳上皇との繋がりが強く、崇徳上皇につく方が、忠義があります。
でも、池禅尼は情勢をみて、後白河帝方に味方するよう清盛に勧めたそうです。
それら諸事情から、清盛は信西の推す後白河帝方についたんですよね。
その辺の事情、「坂の上のサインボード」さんがご自身のブログで詳しく解説してくれています。
よろしかったら参考にして下さい。
史実では、恩賞を吊り上げるなんて、せこい理由で遅くしたのではないと思います(^^;)
諸事情を鑑みての立派な遅延と、つく側の選択だったでしょう。
このドラマでは、そういう重さはなく、後白河帝に会って言われた言葉で帝方につくと決めました。
後白河帝「忠盛の遺した志など叶わぬぞ。
どれだけ答えを引き伸ばしにし、どれだけ恩賞を吊り上げ、どちらについたところで、行き着く先は同じじゃ。
たとえ、勝っても、そちの思い通りになどならぬ。
朝廷の番犬として、こき使われたまま、志半ばで死んでいくのじゃ。
忠盛と同じようにな。
分かったか、清盛。
分かったら、つまらぬ策など巡らしておらず、
(賽を投げつけ)賽でも振ってサッサと決めよ」
清盛、その賽を握り締めて考えました・・・
清盛「平氏は・・・必ず勝ってみせます。
この戦にも、あなた様との勝負にも」
後白河帝、笑顔。
これで、清盛は後白河帝方につくと決めました。
7月9日(戦の前日)、当世無双の豪傑、源八郎為朝が上皇方へつきました。
それを知り、平氏から後白河帝方が負けるのではないかと動揺が生まれました。
頼盛も上皇方につこうと決意。腹心の家臣を集めました。
母の池禅尼はそれを知り、頼盛をいさめました。でも・・・
元々、兄上は平氏の血を受け継いでおらぬ方。
兄・家盛が亡くなり、平氏を絶やしてはならぬ、自分が生き残る事が大事だと、池禅尼に言いました。
でも、池禅尼は不安に思い、忠正に相談したようです。
忠正は、もしそれで上皇方が勝っても、頼盛は棟梁を裏切ったと謗りを受けると説得。
平氏の血を絶やさぬため、戦い当日、自らが上皇方につきました。
7月10日の出陣直前、忠正が上皇方についたと知って、清盛は驚きました。
清盛「『生きるも死ぬももろとも』それが平氏の絆じゃ。
絆を断って、何を守ろうというのじゃ!」
頼盛が忠正の伝言を伝えました。
「清盛、わしとおまえの間には、絆など、はなっからないわ!」
というわけで、絆の強かった平氏も二分されました。
息子思いの池禅尼のために、彼女を好きな忠正が犠牲になったようで、ちょっと気の毒でした(^^;)
源氏も、義朝は後白河帝方につき、父・為義は上皇方につき決裂。
親子で戦う事の是非を問う鎌田通清に、為義は仕方ないと答えました。
義朝の乳兄弟である鎌田正清は、通清と共に為義方にいましたが、当日、義朝の元へ行きました。
こちらも父と子で敵同士です。
次回は、遂に、「保元の乱」ですね。
盛り上がる事を期待します♪(^^)
【第20回粗筋】 (Yahooテレビより)
ついに物語は前半最大の山場・保元の乱へ!崇徳上皇(井浦新)と頼長(山本耕史)は共闘し、後白河帝(松田翔太)と信西(阿部サダヲ)方との決戦は避けられないものになっていた。清盛(松山ケンイチ)・義朝(玉木宏)ら平氏源氏の武士は果たしてどちらにつくのか?前夜の決断が彼らに託される。平氏方源氏方ともども身内の中でも意見が分かれ始め、親兄弟同士が争い合う様相を見せる。果たして決戦の行方は・・・。
【視聴率推移とレビューリンク】 (視聴率は関東地区)
[第1回]17.3% [第2回]17.8% [第3回]17.2% [第4回]17.5%
[第5回]16.0% [第6回]13.3% [第7回]14.4% [第8回]15.0%
[第9回]13.4% [第10回]14.7% [第11回]13.2% [第12回]12.6%
[第13回]11.3% [第14回]13.7% [第15回]12.7% [第16回]11.3%
[第17回]13.9% [第18回]13.5% [第19回]14.7% [第20回]11.8%
応援クリックよろしくお願いします♪(^^)
« 【ATARU】第6話感想と高視聴率♪&金環日食 | トップページ | 【鍵のかかった部屋】第6話感想と視聴率 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 春ドラマ紹介と視聴率一覧と感想(2019年4~6月)(2019.04.15)
- ネタバレ【なつぞら】ドラマ紹介&第1週(4/1~4/6)あらすじ&人物表(2019.04.01)
- 【まんぷく】最終回(第151回)感想と総評&視聴率「歩行者天国」(2019.03.30)
- 冬ドラマ視聴率一覧と感想(8)(19年1~3月期)(完成版)(2019.03.29)
- 【いだてん~東京オリムピック噺】第12回感想と視聴率「太陽がいっぱい」(2019.03.27)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 【平清盛】第20回感想と視聴率急落「前夜の決断」:
» 【平清盛】第20回感想と視聴率急落「前夜の... [ショコラの日記帳]
「前夜の決断」第20回の視聴率は、前回の14.7%より急落してしまって、11.8%でした。最低視聴率の11.3%に次ぐ低い視聴率です。裏の「ロンドンオリンピックバレーボール世界... [続きを読む]
» 大河ドラマ「平清盛」第20回 [日々“是”精進! ver.F]
戦の準備は、整った…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201205200003/
平 清盛 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)NHK出版 NHK出版 2012-05-29売り上げラン... [続きを読む]
» 大河ドラマ「平清盛」第20回 [日々“是”精進!]
第二十回「前夜の決断」1156年(保元元年)、崇徳上皇たちに謀反の疑いをかけた信西は、武士たちに後白河天皇につくように命じ、決戦に備える。だが、平清盛はどちらにもつかな... [続きを読む]
» 大河ドラマ 「平清盛」 #20 前夜の決断 [雨ニモマケズ 風ニモマケズ]
鳥羽法皇の崩御。
そして、いよいよ保元の乱前夜…。
天下大乱!! [続きを読む]
» 大河ドラマ「平清盛」第20話 [またり、すばるくん。]
第二十回「前夜の決断」 視聴率11.8% [続きを読む]
» 平清盛 第20話 感想「前夜の決断」 [一言居士!スペードのAの放埓手記]
平清盛ですが、保元の乱の前夜ということで日本は真っ二つに分かれて、親兄弟も関係なく争います。血で血を洗う凄まじい惨状となっていきますが、清盛(松山ケンイチ)も能天気さが消えてしまい計算高くなられます。時忠(森田剛)大喜びです。
主流派から追われた悪左府・藤原頼長(山本耕史)が新院側に奔るわけですが、頼長の執念、怨念が尋常ではありません。頼長は内覧に任じられる夢を見ており、「きっと正夢であろう」と虚しい期待もかけますが、夢見ているだけでは飽き足らず、実際に謀反を起こしてしまいます。
後白河天皇(松... [続きを読む]
» 平清盛 #20「前夜の決断」 [昼寝の時間]
公式サイト 1156年(保元元年)。 上皇に近づき、治天の君の座を奪うことを説く [続きを読む]
» 平清盛 第20話「前夜の決断」 [坂の上のサインボード]
保元元年(1156年)7月2日、治天の君として28年間君臨した鳥羽法皇(第74代天皇)が崩御すると、中央政界の状況は混沌としていく。鳥羽院の崩御直前、危篤の報に接した崇徳上皇(第75代天皇)は御所に見舞いへ赴いたが、鳥羽院側近の者に面会を阻まれた上、何者かによって根も葉もない謀反の噂を吹聴されていた。やがて鳥羽院崩御の報に接し、身の危険を感じた崇徳院は、同じく中央政界から失脚していた藤原頼長と密談し、清和源氏の源為義、源為朝(鎮西八郎)父子や大和源氏らの武士、興福寺の衆徒(僧兵)などを、7月11日... [続きを読む]
» 平清盛【第20回】NHK大河ドラマ [だらだらぐーたらぐだぐだ日記]
前夜の決断
「清盛…、お前とわしの間に…、絆など…、はなっからないわ…」by平忠正(豊原功補)。
叔父上…、叔父上ぇぇ…、叔父上ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
泣いた…、泣いた泣いた泣いちゃった…。号泣しちゃったわよ~~~~~っ!!!よもや「平清盛」で泣かされようとは夢にも思わなかったわ。しかもコント要員平氏劇団だとばっかり思っていた平氏一門のくだりで泣かされるとは…。
この忠正叔父上の決意とつぶやきがなければ、後白河帝(松田翔太)の大博打なセリフをピックアップセリフにしようと思... [続きを読む]
» 『平清盛』 第20回「前夜の決断」 [ふるゆきホビー館]
JUGEMテーマ:大河ドラマ鳥羽院の亡き後、都の情勢はいちだんと険悪に。ついに考えを決めた清盛は、平氏一門の結束を強化しますが・・・・・・。ところで、西行が偶然この場にあらわれ、もと北面の武士として仕えた方に歌を詠みました。崇徳上皇に頼長が急速接近。手をたずさえ、天下の権をとりもどすべく行動を起こします。これを知った信西は、もはや何の遠慮もなく、「上皇様と頼長殿に謀反の疑いあり!」と断言。諸勢力は、このアピールを受け、それぞれの活動を開始しました。平氏は、清盛の意志でどちらにも組せぬまま、両派をじら... [続きを読む]
» 平清盛 第20回 「前夜の決断」 [shaberiba]
左大臣藤原頼長と崇徳上皇に謀反の疑いあり!!
信西の言葉により 天皇か!上皇か!
答えを迫られることになった武士たち-----!!
天皇も上皇ものどから手が出るほど欲しいのは平氏の武力!
ソレをし...... [続きを読む]
» NHK大河ドラマ『平清盛』第20回「前夜の決断」 [よくばりアンテナ]
やっと清盛がかっこよく見えてきました~~~!!
保元の乱の直前、
崇徳上皇と後白河帝の間には戦をせずにはいられないような
2つに陣営が次々と分かれて、殺伐とした空気が流れてきました。
崇徳上...... [続きを読む]
» 平清盛 第20回 「前夜の決断」 [青いblog]
いよいよ保元の乱へ…! でもその前に、それぞれの家族達の亀裂。 身内どうしで争うことになる運命の皮肉であった…!! うん。 清盛の黒い角張った鎧がかっこよかったなー 身内に愛されてなくて打ち...... [続きを読む]
» 大河ドラマ「平清盛」時代を変えた男20源氏平氏共々分裂し清盛は忠正に絆などはなからない!と告げられ絆の難しさを突きつけられた [オールマイティにコメンテート]
大河ドラマ「平清盛」第20話は鳥羽法皇の崩御で後白河天皇と崇徳上皇の2つの派閥に分裂し、それぞれどちらにつくのか迫られていた。源氏は父為義は崇徳側に、義朝は天皇側に付き ... [続きを読む]
» 平清盛 第20回 前夜の決断 [レベル999のgoo部屋]
『前夜の決断』
内容
保元元年、鳥羽法皇の死により、
後白河帝(松田翔太)と崇徳上皇(井浦新)の対立は深まっていく。
信西(阿部サダヲ)に退けられた悪左府・頼長(山本耕史)は、崇徳上皇に接近。
その行動を口実に信西は、崇徳上皇と頼長に謀反の疑いありと断じる...... [続きを読む]
» 平清盛 第20回「前夜の決断」〜平氏は勝ってみせまする。あなた様との勝負にも [平成エンタメ研究所]
保元の乱を前にしての登場人物たちの思い、駆け引き。
清盛(松山ケンイチ)は中立を保つ。いくさ後、多くの恩賞を得るために。
なかなかしたたかだ。
一世一代の大博打でもある。ひたすら待って、駒を張るタイミングを計っている。
清盛、なかなか腹が据わっ...... [続きを読む]
» 平清盛、信西VS頼長!! [函館 Glass Life]
後白河VS崇徳、いよいよ保元の乱が始まりそうです
後白河ではなく崇徳上皇の息子・重仁親王を即位させていれば
保元の乱は起きなかったかも知れません。
重仁親王は美福門院得子の養子となっており養母にあたる美福
門院得子も我が子同然に可愛がっていたと言われてい...... [続きを読む]
今回は 朝廷、源平、家臣各パートとも充実していたと思います。(但し、主人公を除く)前回、前々回辺りは脱落しそうに詰まんなかったですからね。視聴率にじわじわ影響が出て、当然かと。(^_^;)
義朝が一門と合い争うのをひどく恐れる常盤に対し、冷静に刀を差し出し、志を遂げられますようにと送り出す正室の由良御前…女性のパートも対比的によく描かれてたと思います。
忠正叔父さんの離反は、崇徳院・重仁親王と、宗子、頼盛母子の関係がことのほか深い事実をスルーしてなければ、もっと判りやすく、感動できる話に組み立てられたのに、勿体ないですね。
後白河帝と清盛の会見はまったく主人公の貫禄負けでした。上皇と違って、帝は平氏に協力要請さえしませんでした。威風堂々、二部は「後白河天皇」がタイトルみたいですね。
投稿: レッドバロン | 2012年5月22日 (火) 22時26分
>レッドバロンさんへ
コメントありがとうございます。
>今回は 朝廷、源平、家臣各パートとも充実していたと思います。(但し、主人公を除く)>前回、前々回辺りは脱落しそうに詰まんなかったですからね。
>視聴率にじわじわ影響が出て、当然かと。(^_^;)
そうですか。
私はこういう地味な心理戦はどうもイマイチで(汗)
来週のドンパチが楽しみです(笑)
>義朝が一門と合い争うのをひどく恐れる常盤に対し、冷静に刀を差し出し、志を遂げられますようにと送り出す正室の由良御前…女性のパートも対比的によく描かれてたと思います。
そうですか。
常盤、態度、ちょっと大きかったような気が(汗)
由良御前、正室としての貫禄がありました(^^)
>忠正叔父さんの離反は、崇徳院・重仁親王と、宗子、頼盛母子の関係がことのほか深い事実をスルーしてなければ、もっと判りやすく、感動できる話に組み立てられたのに、勿体ないですね。
そうですね。
こういう重要な事実を隠して、浅い決断になってしまったような気がします。
>後白河帝と清盛の会見はまったく主人公の貫禄負けでした。上皇と違って、帝は平氏に協力要請さえしませんでした。威風堂々、二部は「後白河天皇」がタイトルみたいですね。
後白河帝、本当に、帝らしく威風堂々と貫禄ありましたね♪(^^)
素敵でした♪
恩賞の駆け引きなんて、この人のキャラではないので、彼らしくて良かったです♪(^^)
投稿: ショコラ | 2012年5月23日 (水) 17時16分