【八重の桜】第38回感想と粗筋&視聴率「西南戦争」
大変、遅くなってしまって、すみません。
第38回「西南戦争」の視聴率は、11.9%で、第39回「私たちの子ども」は13.3%でした(どちらも関東地区)。
第38回「西南戦争」の11.9%は、第14回(4/7)の11.7%に次ぐ低視聴率でした(汗)
西南戦争は日本最後の内戦で、西郷隆盛(吉川晃司)や佐川官兵衞(中村獅童)など、いろいろ亡くなりましたが、視聴者受けはしなかったようです(汗)
この西南戦争、私は西郷にちょっとがっかりでした(汗)
なぜ戦争なのに、自分は刀を持っていないのでしょう?
自害も殺してもらうなんて(汗)
それとも私の勘違いかな?(汗)
(「西郷は、若い頃に右腕の神経を切っているので刀は持てません。さらに、介錯付きで自刃したのも確かのようです」と、本館にコメントいただきました。ありがとうございます。それを知らなかったので、悪い印象を抱いてしまいました)(汗)
若者を先導しておいて、自分は手を汚さないで、高いところにいて傍観しているような印象を受けてしまい、これまでの西郷像が壊れてしまいました(^^;)
むしろ、期待していなかった佐川官兵衞(中村獅童)の死の方が感動的でした。
あんなに沢山撃たれて、あんなに長く生きていられるかはちょっと疑問でしたが(^^;)
明治10年(1877年)2月、京都、今出川に同志社英学校の新校舎が完成し、引っ越しました。
明治10年2月19日、西郷軍追討が発令されました。
追討軍は直ちに九州へ向かいました。
22日、熊本城の攻防から西南戦争がはじまりました。
この頃は新聞があり、新聞を読んで戦争の状況を知る事ができました。
更に、槇村が覚馬と八重に事情を説明してくれました。
内務卿の大久保が鹿児島に密偵を送り、様子を窺わせていました。
その密偵が西郷暗殺を企んでいると私学校の人達が騒ぎ出しました。
覚馬「馬鹿な! 暗殺の噂だけで、1万を超す兵を動かしたのか?!」
槇村「私学校は不平士族の吹き溜まりよ。
決起の口実を探しちょったんじゃろ。
西郷さんは今だ陸軍大将じゃ。
あ~、厄介な事になった」
覚馬「御所に木戸さんがいる。
西郷を止めねえと、九州全土が戦場になる」
覚馬は八重を連れて、木戸に会いに行こうとしました。
でも槇村は「御所はあんたが入れる所じゃない」と人まで呼んで、強行に止めました。
山川浩は書を書きました。
「薩摩人 見よや 東の丈夫が
提げはく太刀の 鋭きか 鈍きか」
佐川もそれを見て、感慨に浸りました。
浩「会津の戦から10年。やっと正々堂々、薩摩軍と戦える時が来た」
佐川「薩摩に一矢報いねえと、地下の仲間達に顔向けできねえって、皆、勇み立っている」
殿から賜った名刀を出しました。
佐川「殿から賜った正宗だ。大失態を挽回する折りがとうとう巡ってきた」
浩「会津の名誉をこの戦で取り返す」
襄は、女学校設立の許可がおりました。
女紅場とはちがい、同志社英学校とほぼ同じ時間割にしました。
襄「私はね、八重さん、知性と品格を磨いた女性には、男子以上に、この世の中を変える力があると信じてるんですよ」
暗い戦争話が中心だった中で、女学校設立の話は前向きで明るくて良かったです♪
西郷軍追討、大山巌(反町隆史)が自分が指揮を取りたいと志願しました。
従兄弟で、兄弟同様ですが、既に薩摩の者同士で敵味方に分かれて戦っているので、自分だけ逃れる訳にはいかないと。
そして、警視庁の者を集め、
「諸君らの中に命を捨てて、多気郡の土塁に切り込む者はおるか」と聞きました。
真っ先に、佐川が立候補しました。
斎藤一(降谷建志)も続いて志願しました。
すると、皆も続いて、沢山、志願しました。
大山「諸君らを抜刀隊と命名する!
薩摩兵も死力を尽くして切り込んでくる
混戦の勝敗は、おはんらの奮闘にかかっちょう!」
一同「おう!」
後で、大山が佐川に偶然会い、真っ先に志願してくれた事に礼を言いました。
それで皆の士気が高まったと。
佐川「元会津藩士、佐川官兵衛、先陣をきってお目にかげる」
大山、会津の者と知って驚く。
大山「まさか会津と手をば組んで、兄さと戦するこつになるとはな」
同じ一族、親兄弟で敵味方になって戦うのは、前作「平清盛」でよく出てきました(^^;)
佐川は皆を指揮して懸命に戦いましたが、撃たれてしまいました。
銃撃が終わり、斎藤が安全な場所へ佐川を移しました。
佐川「おかしなもんだ。10年前、賊軍として追われた俺達が今は官軍だ。
官だの賊だの時の勢い。武士とはただ・・・死にもの狂いで戦うばかり」
斎藤「佐川様・・・」
佐川「望みが叶った。 戦場で斬り死にできる。
あ・・・ありがてえ」(死ぬ)
斎藤、佐川に名刀・正宗を握らせ、合掌しました。
服は、洋風な警察の制服でしたが、会津魂はそのままでした。
ここのところ、感動的でした。
「官だの賊だの時の勢い」はまさしくその通りだと思います。
でもよく賊軍だったのに、警察に入れましたね。
浩も警察に採用されたようですが、賊軍だったのに、警察に入れた政府の懐の広さを感じました。
それとも人材不足だったのかな?(^^;)
浩は、偶然、西郷と遭遇しました。
まさか本当に犬を捜していた?(汗)
西郷さんの銅像が犬を連れていますが、その事のジョークでは?と思ってしまいました(汗)
本当に犬を捜していて、戦地なのに刀を持っていないなんて・・・(汗)
皆、命がけで戦っているのに(^^;)
自分は手を汚さず、新興宗教の教祖みたいでした(汗)
脚本家はこれがカッコいいと思っているのでしょうけど(汗)
彼を信じて、先導されて沢山亡くなった生徒達は気の毒です。。。
同年9月、西郷達は自害しました。
西郷は刀を持っていなかったので、味方に殺して貰いました。
同志社女学校では、みね達3人の女生徒が同志社英学校の方に自分達も同じ授業が受けたいと押しかけました。
同志社英学校と女学校の方は明るい話でしたが、西郷の私学校に入った生徒達は戦争に巻き込まれ、気の毒でした。
官兵衛の死などで、会津と薩摩の因縁に関連つけていましたが、2つの学校の対比、明暗を描いていたようにも感じました。
木戸など、いろいろな人もこの回、死んでしまいました。
そういう意味でもちょっと暗い回だったかな?
有名な西南戦争だったのに、まさかの低視聴率でした(^^;)
【第38回あらすじ】 (Yahooテレビより)
八重(綾瀬はるか)は襄(オダギリジョー)と新築された英学校の校舎で備品の準備に追われていた。そのころ、鹿児島では西郷隆盛(吉川晃司)が配下の不平士族らの決起を止められず、挙兵。西南戦争の幕が切って落とされる。覚馬(西島秀俊)は西郷を止めるため御所にいる木戸(及川光博)を訪ねようとするが、槙村(高嶋政宏)に止められる。東京からは仕官した山川浩(玉山鉄二)が出兵。警視庁からは佐川官兵衛(中村獅童)や斎藤一(降谷建志)も参戦した。そんな中、襄は女学校設立の許可が下りたと八重に報告。八重と襄は無駄な戦いを避けるには、女性にも学問が必要だと意見が一致する。激戦地・田原坂で進退窮まった政府軍の大山巌(反町隆史)は、官兵衛と斎藤を抜刀隊に選抜し、いとこの西郷に戦いを挑む。
【視聴率推移】 (視聴率は関東地区)
[第1回]21.4% [第2回]18.8% [第3回]18.1% [第4回]18.2%
[第5回]18.1% [第6回]15.3% [第7回]17.5% [第8回]15.6%
[第9回]15.1% [第10回]12.6% [第11回]14.3% [第12回]13.9%
[第13回]14.3% [第14回]11.7% [第15回]14.2% [第16回]13.8%
[第17回]13.7% [第18回]15.7% [第19回]15.0% [第20回]13.7%
[第21回]14.1% [第22回]13.3% [第23回]15.0% [第24回]14.8%
[第25回]12.9% [第26回]14.0% [第27回]12.9% [第28回]16.1%
[第29回]14.5% [第30回]12.6% [第31回]15.4% [第32回]13.9%
[第33回]15.9% [第34回]13.4% [第35回]14.2% [第36回]15.4%
[第37回]15.0% [第38回]11.9% [第39回]13.3%
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第38話『西南戦争』
「答を探すには学問がいると思うのです」by八重
同志社英学校は新しい校舎に移転。
先週やたら騒ぎまくってた熊本バンドは
今やすっかり襄に懐いて素直で従順。
ラストに登場した女学生達が、かつての彼らの様で(笑)
歴史は巡る?>ぇ
学生の反乱(?)って、こーいうパターンしかないんかい!?
と、ちょっと思ってしまった>こらこら
そ...... [続きを読む]
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西郷どんが西南戦争に対して傍観的であったとのショコラさんの批判というか、感想は史実でもその通りであろうと思います。(^_^;)
あらゆる権謀術数を駆使して会津藩を追い詰めた彼が、ほとんど無気力ともいうべき姿勢で、反乱軍の首魁となる。彼がどうしてこのような変貌を遂げでしまったのか。その辺りが、このドラマでは描かれてないのですね。
西郷は死ぬ時に仏様のような顔をしておりましたが、そこに至るプロセスを描くのがドラマではないかと愚考する次第です。
逆に、佐川官兵衛は武人の本懐というような死に顔でしたね。官兵衛は会津戦争で親兄弟を失い、26年後の日露戦争では、一子が近衛歩兵第2連隊の中隊長として出征し、名誉の戦死を遂げます。会津の武を象徴するような人物であり、家でありました。
小さくとも先に希望のある同志社と、大きくとも滅びゆく私学校と、ここは意識して対比構造に持って行った方が効果的ではなかったのではないかな、と愚考する次第です。
西南戦争は日本史上、最大にして最後の士族反乱ですから、前後二回に分けてやっても良かったかなと。尺も足りないのでしょうが、これから先は大きなイベントはもうないので。いささか残念な回でした。
投稿: レッドバロン | 2013年10月 4日 (金) 19時57分
>レッドバロンさんへ
お返事、遅くなってしまって、すみません。
久々のレビューだったのに、コメント、早々にどうもありがとうございます♪(^^)
>西郷どんが西南戦争に対して傍観的であったとのショコラさんの批判というか、感想は史実でもその通りであろうと思います。(^_^;)
そうですか(^^)
>あらゆる権謀術数を駆使して会津藩を追い詰めた彼が、ほとんど無気力ともいうべき姿勢で、反乱軍の首魁となる。彼がどうしてこのような変貌を遂げでしまったのか。その辺りが、このドラマでは描かれてないのですね。
西郷を始め、薩摩など敵方の人達の描き方は、やはり薄くて、分かりにくいですね(^^;)
>逆に、佐川官兵衛は武人の本懐というような死に顔でしたね。官兵衛は会津戦争で親兄弟を失い、26年後の日露戦争では、一子が近衛歩兵第2連隊の中隊長として出征し、名誉の戦死を遂げます。会津の武を象徴するような人物であり、家でありました。
同じような道を選ぶとは、父を尊敬してたのでしょうね。
>小さくとも先に希望のある同志社と、大きくとも滅びゆく私学校と、ここは意識して対比構造に持って行った方が効果的ではなかったのではないかな、と愚考する次第です。
ここ数回、学校の事を中心に描いていたので、その方が流れとしても良かったような気がしますね(^^)
投稿: ショコラ | 2013年10月 6日 (日) 20時27分