【家族狩り】初回(第1話)感想と視聴率
「天童荒太原作の不朽の名作を大石静脚本、骨太なキャストで完全映像化」
初回視聴率は、10.5%(関東)でした。
早く始まったので、まだ、始まるのを知らない人も多かったかも?
裏の金曜ロードSHOW『もののけ姫』は、21.9%でした。
こちらは何度も放送したのに、視聴率、高いですね(汗)
前作『アリスの棘』初回は14.2%でしたので、ちょっと苦しいスタートとなってしまいました(汗)
次回、上がるか続落するか正念場だと思います。
思っていたほど、怖くなかったですが、でも、やはり切なくて、重いドラマでした(汗)
このドラマは、家族の意味を問いかける天童荒太氏の問題作を松雪泰子さん主演でドラマ化。
それにしても、登場人物、皆、どこかしら欠点があり、幸福な人はいないんですね(汗)
児童ケアセンターの児童心理司の氷崎游子(松雪泰子)は、父の介護と重い仕事に疲れていて、いつも攻撃的だし、酒乱の父のDVから助けた子供・駒田玲子にも感謝されず、嫌われるし・・・
高校の美術教師・浚介(伊藤淳史)は、結婚する気もないのに、同僚の清岡美歩(山口紗弥加)と付き合っていて、生徒の前で「私、産むから」と宣言されてしまい、ごまかすのに一苦労(汗)
もうすぐ40歳との事なので、この年だと生むのは当然だし、結婚も考える年ですね(^^;)
鈴木渓徳(北山宏光)の言った通り、結婚したくないなら、この位の年の女性と付き合うのはやばいです(^^;)
浚介は、女子生徒・芳沢亜衣の絵を褒めただけなのに、逆に、レイプされたと警察に言われてしまって、危うく逮捕されそうになりました。
芳沢亜衣が男をホテルに行ってグラスで頭を殴って怪我させて逃げ、通りかかった游子が偶然、彼女を助けて警察に同行。
芳沢亜衣は、浚介にレイプされたと言ったので、浚介は警察に呼ばれ、警察で游子と浚介は出会いました。そして、刑事の馬見原(遠藤憲一)にも・・・
不幸な人って、優しくしても必ずしもそれをいい方に受け取ってくれない場合もあるので、対応、難しいですね(汗)
それにしても担任ではなくても、できるだけ生徒の名前、覚えて欲しいものです(^^;)
浚介と交際中で、教師の美歩、学校で、それも生徒達の前で「私、産むから」と言って回るなんて、酷いですね(苦笑)
まるで逃げられないようにしているみたい(^^;)
勝手に代引きで商品買ってお金払わせるし、服は畳まないし、こんな人と結婚したら、大変でしょう(汗)
並列して、家族を息子が殺してその息子が自殺と思われる一家無理心中事件がいくつか続きました。
最後の事件現場は浚介の家の近くで、悲鳴のような物を浚介と美歩は聞きましたが・・・
美歩は猫の鳴き声じゃないかと言い、誰かが警察に電話するだろうと知らんぷり(汗)
面倒な事に巻き込まれたくないからだと思いますが、浚介、その前にその家の息子が薪割り用の斧を宅配で受け取ったのを知ってたのだから、せめて、匿名で警察に電話するとかして欲しかったです(汗)
2人、翌朝になってパトカーがその家・麻生家に来ているのを見て驚いて・・・
椎村栄作(平岡祐太)と捜査に行った馬見原は、麻生家の現場で今までと同じく甘い珍しいにおいを嗅ぎました。
両親がリビングで殺されて、その傍に斧があり、息子は自分の部屋のベッドにうつ伏せ、首をカッターナイフで切って自殺しているように見えました。
息子の死んでいる部屋に入ったら羽毛が沢山舞っていて・・・
馬見原「なんだ、この違和感は。
酷い光景の筈なのに美しい。
美しい・・・そんな馬鹿な」
そして、また、ひらがなだけで書かれた数行の書き置きがありました。
「あいをみました
ほんとうの かぞくのあいを みました
たつや」
馬見原「これはやっぱりただの一家心中じゃねえな。
誰かが家族を狩ってんだ」
椎村「かってる?」
馬見原「家族狩りだ」
同じ匂いが游子からして、まるで游子が犯人かも?という引きでしたが・・・(^^;)
きっとミスリードじゃないかな?(^^;)
原作未読なので、誰が犯人か、想像つかないです(汗)
もしかしたら、犯人、認知症の清太郎かな?とも思いましたが、原作では脳梗塞の後遺症があるとの事なので無理でしょう(^^;)
予告で、犯人らしい女性を見たと言ってたので、レイプされたと嘘をついた芳沢亜衣のような気もしますが、女性1人で複数惨殺は難しいのでは?(汗)
途中まで息子と共犯で、最後も暗示にかけて自殺させるのかな??
原作を知っている方、犯人を知っていてもコメントで教えないで下さいね(^^;)
Wikiによると、原作は単行本(オリジナル版)と文庫版はかなり内容が改訂されているそうです。
このドラマは文庫改訂版を原作としていますが、その他にも細かいいろいろな改訂を行っているようです。
大きな改訂は、游子の父の病気、原作では脳梗塞だそうですが、このドラマはアルツハイマー型認知症に変更されています。
確かに、認知症の方が介護が大変だし、今風かもしれません。
游子は、認知症の父・清太郎(井上真樹夫)と看病に疲れた母・民子(浅田美代子)の3人暮らしです。
民子はパチンコに嵌まっていて、初回、殆ど介護している様子が描かれなかったので、母が介護に疲れているのはよく分かりませんでした(汗)
たまたま、徘徊で行方不明になった清太郎と浚介が偶然出会って、仲良くなり、氷崎家に行きました。
その日は娘・游子の誕生日なので、清太郎は、浚介に同行されて、散髪屋に行き、スーツを借りて着替え、ケーキを買いました。
でも、どこの店もこの方には世話になったからと、お金を受け取らなかったとの事。
こういう病気になっても、近所の方々がちゃんと父への感謝を忘れずにいてくれているのが、嬉しくて温かかったです♪(^^)
游子が子供の頃、公園で母は游子に言いました。
民子「ねえ、游子。ここで遊んでいる子はだあれも知らないけど、この公園はお父さんが区長さんに何度も何度もお願いして近所の人を皆、説得して歩いて、やっとできた公園なのよ。
昔からこの町にいる人も新しくアパートに越してきた人も皆仲良くお話ができるようにって。
新聞に載ったりはしないけど、游子のお父さんは本当に立派な人なのよ」
子供に父の事をこうして褒めるって素晴らしい事だと思います♪
その尊敬の気持ちが36歳の今でも片隅に残っていて、介護の支えになっているのでしょう(^^)
娘は今、36歳の誕生日なのに、清太郎は8歳だと思って、蝋燭を8本立てようとしました。
民子「生きてるって残酷よ。
ハッピーバースデイなんてよく言ったもんだわ」
介護は、毎日、休みなく続いて大変ですね(汗)
民子「生きれば生きるだけ、人生、辛くなんるんだ。あんたも覚悟しときな」
そういう人生は送りたくないです(汗)
でも、パチンコばかりしているようだった民子、結構、いい台詞多かったです♪
民子「私だってね、ホントはパチンコなんてやりたくないの。
でもね、この家にいると辛いから逃げ出したくなるから、パチンコやりに行くんです。
娘もそう。この家にいると辛いから、もっと辛い仕事に逃げてます」
清太郎「我々、公僕は逃げてはいかんのだ!」
民子「この人もね、人さまに尽くすためだけに生まれてきたような清廉で立派な人でね。
区役所で昼夜なく休みも取らずに人さまの世話をやいてね・・・」
最後は、「こんな人生の末路なんてあっていいのかしらね」・・・との事でしたが、最近、認知症の人は多いので、そういう人生の末路の人、多いと思います。
それでも商店街の人達に温かく接して貰えてるだけでも良かったと思います。
事件の犯人も気になりますが、登場人物、不幸な人が多いので、なるべく多くの人に幸福になってほしいです。
そして、最後には、游子も誰か優しい人と結婚し、氷崎家にも幸福が訪れ、「生きれば生きるだけ辛くなる」という民子の考え方が変わりますように☆
【第1話あらすじ】 (Yahooテレビより)
児童ケアセンターの児童心理司・氷崎游子(松雪泰子)は、アルツハイマー型認知症の父・清太郎(井上真樹夫)と、看病に疲れた母・民子(浅田美代子)の3人暮らし。ある日、游子は酒乱の駒田(岡田浩暉)に虐待されている娘・玲子(信太真妃)を保護する。一方、高校の美術教師・浚介(伊藤淳史)は、同僚で交際中の美歩(山口紗弥加)から妊娠を告げられる。ある日、警視庁捜査一課の馬見原(遠藤憲一)は、少年が両親を殺害して自殺を図ったとされる現場で、それが無理心中ではなく一家皆殺し事件だとにらむ。
【原作】 天童荒太「家族狩り 第一部〜第五部」(新潮文庫)
【脚本】 大石静、泉澤陽子
【主題歌】 Shout/androp
<主要人物>
氷崎 游子(35-36) - 松雪泰子(幼少期:住田萌乃)
巣藤 浚介(31) - 伊藤淳史
氷崎 民子(58) - 浅田美代子
氷崎 清太郎(71) - 井上真樹夫
清岡 美歩(38) - 山口紗弥加
鈴木 渓徳 - 北山宏光
山賀 葉子 - 財前直見
冬島 綾女 - 水野美紀
椎村 栄作 - 平岡祐太
石倉(馬見原) 真弓 - 篠田麻里子
馬見原 佐和子 - 秋山菜津子
馬見原 光毅 - 遠藤憲一
夏ドラマ紹介一覧表(2014年7~9月期)
新潮文庫 家族狩り 第1部【1000円以上送料無料】幻世(まぼろよ)の祈り/天童荒太
できればクリック、お願いします♪(^^)
« 今度は岩手県宮古市で震度5弱&最近の気になるニュース | トップページ | 今週始まる新ドラマ紹介2(7/7~7/13)14年7月第2週 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 春ドラマ紹介と視聴率一覧と感想(2019年4~6月)(2019.04.15)
- ネタバレ【なつぞら】ドラマ紹介&第1週(4/1~4/6)あらすじ&人物表(2019.04.01)
- 【まんぷく】最終回(第151回)感想と総評&視聴率「歩行者天国」(2019.03.30)
- 冬ドラマ視聴率一覧と感想(8)(19年1~3月期)(完成版)(2019.03.29)
- 【いだてん~東京オリムピック噺】第12回感想と視聴率「太陽がいっぱい」(2019.03.27)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 【家族狩り】初回(第1話)感想と視聴率:
» 【家族狩り】初回(第1話)感想と視聴率 [ショコラの日記帳]
「天童荒太原作の不朽の名作を大石静脚本、骨太なキャストで完全映像化」【初回視聴率は7/7(月)追加予定】思っていたほど、怖くなかったですが、でも、やはり切なくて、重いドラマ... [続きを読む]
» ドラマ「家族狩り」を見て [MASログ]
◆氷崎游子(松雪泰子)を見て
小学2年から6年まで、俺の担任はずっと同じ先生だった。
問題に答えられない人に「どうしてこんなのも分からないんだ!」と怒鳴る女性だった。
氷崎のヒステリックさを見ていると、それを思い出して嫌な気持ちになる。
逆に、氷崎がイライラし過ぎて氷をボリボリ食べるシーンが笑えた。
◆巣藤浚介(伊藤淳史)を見て
何をやっても迫力が感じられないし、生徒にもナメられていて、見ていてストレスが溜まった。
同じ学校に勤めているアラフォー女性(山口紗弥加)と肉体... [続きを読む]
» 「家族狩り」 第1話 [トリ猫家族]
「これは、やっぱりただの一家心中じゃねぇな。誰かが家族を狩ってんだ」馬見原
「かってる?」椎村
「家族狩りだよ」
残されていた遺書(犯人からのメッセージ)にはこう書 ... [続きを読む]
» 口で言うより手の方が早い方々に捧げる家族狩り(松雪泰子) [キッドのブログinココログ]
現代ではもはやそれだけで悪である。 暴力に絶対反対の人がいるからな。 愛の鞭が成立するのは秘密の一部愛好家の夜の営みだけでございます。 それでしつけが成立しないからこんなことになっちゃってるんだよな。 まあ、暴力で屈服させられるのが絶対に嫌だという人は多いよ。 だから、まず言葉の暴力で挑発して、相手... [続きを読む]
» 【 家族狩り 】第1話 感想 [ドラマ@見取り八段・実0段]
家族ほど不条理なものはないだろ。
なぜ人は家族なんかつくる?
ただの他人同士が紙切れ一枚で家族になる。
君らも生まれた瞬間 、いやおうなく家族に組み込まれている。
だが家族とは何だ ?
法律か?本能か?絆か? 愛か? うん?
家族狩り 第1話
2000年度に放映された重たすぎる名作『永遠の仔』の作者・天童荒太氏原作ドラマ。
今期一...... [続きを読む]
» 家族狩り 第1話:天童荒太原作の不朽の名作を大石静脚本、 骨太なキャストで完全映像化 [あるがまま・・・]
斧だけに・・・ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!
馬見原は、これは一家心中を装った家族狩りだって言ってるけど、
凶器となったであろうあの斧は、間違い無くあの家の少年?青年?が
購入したものですよね。
それすらも、誰かに操られた上での行動なのかしらん?
真犯人は、直接自...... [続きを読む]
» 家族狩り (第1話・7/4) 感想 [ディレクターの目線blog@FC2]
TBSテレビ系『家族狩り』(公式)
第1話・初回20分拡大『天童荒太原作の不朽の名作を大石静脚本、骨太なキャストで完全映像化』の感想。
なお、天童荒太氏の原作小説『家族狩り』は未読。
家族の介護問題で心の休まらない児童ケアセンターの児童心理司・氷崎游子(松雪泰子)は、虐待を受けている女児のことで胸を痛める。一方、目的もなく美術を教えている高校教師・巣藤浚介(伊藤淳史)は...... [続きを読む]
» 家族狩り「天童荒太原作の不朽の名作を大石静脚本、骨太なキャストで完全映像化」 [のほほん便り]
みんなして事情を抱えた人々の、かなり、ひりひりした物語テーマは、家族という名の不条理、なのかな?初回を見た限りは、ヒロイン・松雪泰子の熱演と、お気の毒のオンパレードが印象に残りましたが、大石静が天童荒太ワールドを、どう表現するか、世間の評判ともども、しばらく様子見です (あらすじ)児童ケアセンターの児童心理司・氷崎游子(松雪泰子)は、酒乱の父親、駒田(岡田浩暉)から虐待される女児・玲子(信太真妃)のことで胸を痛めていた。子どもに何かあってからでは遅い、との悲痛な思いで仕事に向かい合っているが、... [続きを読む]
» 「家族狩り」第1話★松雪泰子、生々しい・・。麻里子様は不良娘!? [世事熟視〜コソダチP]
「家族狩り」第1話
初回を観ただけでは全体像は見えてこなかった?
主要な登場人物が多い上に、おのおのが交錯してるから複雑なのかも・・・。
馬見原(遠藤憲一)はグレた娘・真弓(篠田麻里子)のことで氷崎游子(松雪泰子)と関りがあったし、巣藤浚介(伊藤淳史)は游子の認知症の父・清太郎(井上真樹夫)との出会いなどを通じて游子と関わったし、とにかくややこしいほどの相関関係。
で、認知症の父・清太郎を演じる井上真樹夫さんって、声優の井上真樹夫さん??
小生の世代で言うと花形満やキャプテ... [続きを読む]
» ドラマ「家族狩り」第1話あらすじ感想「天童... [◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆]
何だこの違和感は?ひどい光景のはずなのに美しい-------。「これはやっぱりただの一家 心 中じゃねえな誰かが家族を狩ってんだ。家族狩りだよ--------」金曜の夜ってちょっとドロドロ... [続きを読む]
« 今度は岩手県宮古市で震度5弱&最近の気になるニュース | トップページ | 今週始まる新ドラマ紹介2(7/7~7/13)14年7月第2週 »
コメント